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Sheepshead / ファースト・ワンマンライブ・リポート公開!


2020年7月に高校2年の羊年男子4人が集まり結成したばかりのSheepshead。そんな若き羊達のとても小さく、とても大きな第一歩となる2021年1月6日に渋谷 La.mamaにて約60名の観客を動員して開催された「Sheepshead 1st one-man live」のライブリポートを公開!


report by 赤沢奈穂子

text by 齋藤泰人(Hooky Records)

2021.02.27


 

その始 まりはボーカルの Eizi とギターの Takuto との出会いからだった。中1から軽音 楽部でバンドを組みライブ活動をしていた Eizi と小学生から両親のライブに参加 していたギター Takuto は、会った瞬間、お互いに運命的なものを感じたのだとい う。その奇跡的な出会いを歌詞に綴り楽曲にしたのが、1st Single「4 sheeps」。4頭の羊が織りなすメンバーへのラブソングだ。歌詞に「僕は君をずっ と待ってたんだ」「いつかあの場所にきっと連れてくから」といったメンバーへの愛 や高校生らしいストレートな感情が綴られたザ・青春ソング。制服姿で撮影した MV も楽曲同様、爽やかな仕上がりになっている。 そんな4人が、結成からわずか半年足らず老舗ライブハウス・渋谷 La.mama での ワンマンライブを決行。オリジナルを中心に全15曲を披露した。高校生バンドとい うと、若さと勢いだけがとりえのように思う人もいるかもしれないが、彼らのライ ブはひと味違う。そう思われることを逆手にとるかのように、構成も演出も実に巧 妙に組み立てられているのだ。まず度肝を抜かれたのが、暗転と同時に始まる SE。雑踏の中で響き渡る赤ちゃんの泣き声は、今まさにこの世に生を受けた彼ら自身 なのか・・・。そんなシュールな音で始まり、力強いドラムのビートともに一曲目の新 曲「HOPES」へと誘う。


01、HOPES

Sheepshead の新曲。あえてレコーディングしたボーカル本人によるコーラスが ライブの声と重なり、無感情とエモーション、デジタルとアナログをうまく使い分け たアレンジが光る一曲。

02、千日紅 Takuto のギターソロとドラムの8ビートががかっこいい王道ロック。ボーカルの クラップの煽りで一気にグルーヴ感が増す。限界のその先へいこう!という勢いが伝わる攻めた曲。

03、レイトサマー

親の地元に帰省した時だけの年に一度しか会えない気になる女子のことをイメー ジし作詞した甘酸っぱい青春ロック。全体的に爽やかな楽曲の途中で入るサビのフレーズが覚えやすくキャッチ―。

04、Drink up! 「HOPES」同様、Sheepshead の新曲。テーマは1980年代のディスコサウンド。 高校生が作ったとは思えないほど音にもアレンジにも深みがあるジャジーな楽曲 に仕上がっている。スィングしたくなる心地いいサウンドからギター Takuto の半端ない技術力が伝わる。

05、夜空ノムコウ(Cover) 06、Pretender(Cover)

女性コーラス2名とキーボードをゲストに迎えたアコースティックコーナー。SMAP と official 髭ダンディズムの名曲をカバー。ドラムをカホンに代えた koudai の 温かい音がボーカルの Eizi のハスキーボイスと重なり、会場内を優しく包み込む。


07、-7-(ボサノババージョン)

憧れの NIRVANA を意識したグランジ曲「-7-」のボサノババージョン。ボーカル Eizi のギタレレと Takuto のギターが紡ぐオシャレで透明感のあるボサノバ感が絶妙。

08、THE ORGE

ORGE(鬼)を倒すことをイメージしたラウドロック。高い音域でシャウトしながら 暴れるボーカル Eizi の煽りで会場は、アコースティックコーナーから一気にグルー ヴ感あふれるハツラツとしたステージに!

09、Salamander(Cover) ELLEGARDEN のカバー。アコースティックコーナー以外では唯一のカバー曲。初めて4人で合わせた曲だったからという理由で、あえてこの曲をセットリストに加えた。

10、君の風 ボーカル Eizi が中2の時に作った爽やかなポップスラブソング。始めはポップスなのに、途中からロックチューンになる変調も面白い。サビに向かい歌い上げる歌詞 に熱く切ないメッセージが込められている。

11、帰り道

オープニングアクトを務めた聖来(さら)をゲストに迎えた曲。デュエットで作詞は聖来、

作曲は Eizi によるコラボ曲。


12、Remind Eizi が中2の時に初めて作詞作曲した反骨ロック。憧れていたロックスターたちが 音楽シーンから離れていくことへの怒りや悲しさを曲に込めている。それぞれの楽 器の良さが伝わるバランスのいい曲だからこそ、激しいメッセージや力強さがグイグイと入ってくるキャッチ―な一曲。

13、unsocial 同じ高2の女性ダンサー2名をゲストに迎えたクラブ感のある EDM チューン。キレ のいいダンス、レーザー演出、シンセサウンドがオシャレでノリのいいダンスナンバ ーへと導く。ラストに参戦した Eizi のダンスもなかなかのもの。


14、-7-(Encore) アンコールからは、カラフルな Sheepshead オリジナル T シャツを着て登場。 7曲目の「-7-」のロックバージョン。暗い深海を泳ぎ、明るい洞窟を目指すが再び 深海へと戻る7日間(天地創造)を歌った曲。ギターテクが冴えわたるグランジで、 特にラストのギターのリフレインと終わり方が秀逸。

15、4 sheeps(Encore) Eizi の「おれらは4頭の羊!」を合図に曲がスタート。4人が出会った奇跡と夢に向 かって突き進むという強いメッセージを込めた sheepshead の代表曲。「やるか やらないかだろう!」「いつかあの場所にきっと連れてくから・・・」。曲前の MC で Eizi が涙をこらえながら言った「いつかここにいる人たちを武道館に連れていき ます!これからも応援よろしくお願いします!」という言葉がそのまま歌へとつな がる感動的な一曲。

この4人なら、いや4頭の羊たちなら「きっと近い将来、武道館のステージに立っているに違いない!」そう思わせてくれたワンマンライブだった。



 

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